プレゼンテーションギャラリー

釜石市災害復興公営住宅(小白浜地区)プロポーザル提出案

プロポーザル案(落選) 2013年1月

かまいし未来のまちプロジェクトによる設計プロポーザル第2弾に提出した案です。 公営住宅20戸と生涯学習センターを新築する計画ですが、敷地内にある既存の石蔵を改修して利用する提案を含んでいます。 こちらは全体像を示す鳥瞰図。 手前の2棟が階段室とEVのある棟で、道路を挟んで向かいの公営住宅棟に渡るようになっています。 黒い瓦で切妻屋根の棟が大小6棟あります。 奥に並ぶ4棟の左から2棟目の建物が既存の石蔵になります。その右の小さい棟は生涯学習センターの屋上入口です。生涯学習センターは屋上緑化の半地下空間になっています。そして、その手前にガラスの屋根で覆われた交流広場があります。

こちらが上の図の右手前と奥の棟をつなぐブリッジの下から生涯学習センターと交流広場を見た図です。 石垣のように見えるのが、生涯学習センターのファサード(正面)です。石垣の積み方は、この近くにある唐丹(とうに)駅の石垣とトンネルのデザインを参考にしています。既存石蔵との景観もマッチすると思われ、このような石垣と、ガラス屋根のデザインを考えました。

生涯学習センターの入口を入った内部の様子です。 正面の螺旋階段は、屋上の小さい棟から降りてくるところです。右手が開架式の図書室、左が会議室、奥が講義室。ガラスの間仕切になっていて、一番奥はまた石垣になっています。

上3枚のスケッチパースは水彩で私が描いたものですが、こちらはスタッフの尾崎が描いたもの。 色鉛筆で着色しています。 既存石蔵の改修案です。 集成材の木材で補強し、その補強材を利用して棚を作るというアイデアです。利用方法としては入居者と住民の方の利用できる作業スペースとしていますが、暫定案で、他の利用も出来るように自由度が高く、なるべく既存のままの雰囲気が残るようにと考えました。

こちらは外観の別案。 最初の鳥瞰図と違うのは屋根の色だけです。 後ろの既存の建物と景観的にマッチするように赤と黒の瓦屋根をチェッカー模様になるように配置してみたのですが、なんとなく気に入らなくて、最初の図に変更しました。 未だにどっちが良かったか、わかりません。 人にも聞いてみたのですが、面白いのが男性と女性で、好みがはっきり別れることです。 男性は全部黒い屋根、つまり提出案がいいというし、女性はこちらのほうがいいと言います。 結果は1次審査で落選でした。 もしかしたら、こちらにしていれば…なんて思いはしませんが、少しはそういう気持ちもあるかな…^^;