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I社様併用住宅新築工事

鉄骨造3階建 2015年8月竣工

こちらはカクタ設計さんとして、当所で設計と監理を担当させいただいた、岩手県釜石市の物件です。1階が事務所、2階、3階が住宅となっています。釜石を象徴する「鉄」というマテリアルを強調して、モダンで素材感のあるデザインとしました。

鉄骨の柱や、溶融亜鉛メッキの素地が露出し、入り口や内部の床はカラクリートですが、コンクリートそのものに近い色を選んでいます。外壁もスチール製のサイディングとなっています。

事務所内部から道路側を見たところです。来客スペースは天井が高くなっていて、デッキプレートや配管が露出する、スケルトンデザインになっています。こちらも鉄骨造であることが一目でわかるようにという意図もあってスケルトンとしています。

最初の写真の反対側です。2階の住居部分へは外部階段でアプローチするようになっています。屋根をつけていますが、南側なので光が入るように透明なポリカポネートの折板を使用しています。階段も溶融亜鉛メッキの素地としています。

3階には屋上広場があり、さらに3階の屋根の上にもあがれるタラップがあります。津波の浸水区域であるため、津波から万が一逃げ遅れた時、避難出来るための措置です。

同じく屋上広場。隣の建物より高いので、建物の密集地ですが、意外に景色が見渡せます。三陸鉄道の鉄橋や、新日鉄の煙突も見えます。

3階の広場を屋根から見たところです。これぐらいの広さがあります。小規模なパーティーなども出来そうです。

2階の道路に面するバルコニーです。スチール製のルーバーを目隠しにしています。

2階の廊下と3階へ上がる階段。こちらもスチール製の手摺ですが、木と組み合わせて、冷たい感じにならないようにしています。

和室の床の間です。床柱は実はスチールです。ややトリッキーな床の間と言えるかも。漆のように見えなくもないかなと思っていますが、いかがでしょうか。ちなみに上り框にはゼブラウッドを使用しています。畳は正方形の琉球畳です。