寺家の家(旧S邸)リノベーション
木造2階建て(リノベーション) 2024年7月
明治時代に建てられた、厨子(つし)2階建ての木造住宅をリノベーション。買取再販物件として販売しました。玄関の横にギャラリーのように大きな窓をつけ、外壁に焼杉板を貼りました。
こちらがリノベーション前の状態。格子などはなくアルミサッシが入っていましたので、以前のオーナーさんが少し洋風に改修したものと思われます。外壁にはペンキが塗ってありました。
玄関を入ったところです。右側の部屋は畳の座敷だったのですが、ギャラリーや作業場として使えるように土間にしました。また、上部を吹き抜けにしました。
こちらは上の写真のリノベーション前の状態です。建具は一部再利用しています。この地域の伝統工芸の伊勢型紙職人さんが住んでいたそうです。
厨子(つし)2階の一部の床(1階の天井)を撤去し、ギャラリーや作業場と想定されるスペースの上部を吹き抜けにしています。
奥の座敷側から玄関や、ギャラリースペースを見たところです。床は畳から杉の無垢フローリングに変更しました。左の奥に鉄骨階段を設置し、厨子(つし)2階に上がれるようにしました。
厨子(つし)2階部分です。吹き抜けに面したホールの奥は、寝室になっています。以前は倉庫として使われていましたが、吹き抜けによって解放感を出し、窓をつけて明るくしました。
洗面脱衣場です。右がトイレで、左がユニットバス。全て新設しています。洗面化粧台は造作でシンプルに製作しています。
タイル張りのレトロな流しとかまどは復旧して使えるようにしました。かまどはタイル張りのものがあったのですが、損傷があったため上部のみ取り替えました。手押しポンプの井戸も使用できます。
レトロなキッチンだけでは、現代人は調理が難しいと思われるので、簡易的なキッチンも設置しています。洗面化粧台と同じく造作です。